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安全運転のポイント
- 販売営業 水島
2023.03.12
◎運転に必要な情報の多くは目から得られるといわれています。
「交通の方法に関する教則」においても「人間の感覚のうち視覚は、安全な運転のために最も大切」と記されています。
そこで今回は運転に係る視覚の特性や運転に悪影響を及ぼす錯視についてまとめてみました。
〇 動体視力や夜間視力は静止視力より低下する
通常、視力とは、静止した状態で静止した対象物を見る場合の視力(静止視力)をいいます。
一方、運転時のように動きながら見る場合や動いているものを見る場合の視力を「動体視力」といい、
静止視力よりも低下します。また、夜間などの暗い場所での視力を「夜間視力」といいますが、
夜間視力も静止視力より低下し、加齢とともに低下の程度が大きくなるといわれています。
特に、高齢になるとコントラストが薄いと物が見分けにくくなり、コントラストが薄れる薄暮時などの時間帯では、
見落としなどの危険が高まるおそれがありますから注意しましょう。
〇 色まで判別できる視野は狭い範囲に限られる
視線を動かさずに見える範囲のことを視野といい、静止して前方を見た場合の視野は、
両眼で200度程度です。そのうち色彩まで確認できるのは、前方を中心として左右それぞれ35度程度の狭い範囲で、
それを超える範囲にあるものは色の判別ができません。信号等を確認する時は、
しっかり目を向けて確認する必要があります。
〇 暗さに慣れるには時間がかかる
明るいところから急に暗いところに入ったとき、しばらく何も見えない状態になり、
やがて目が慣れて見えるようになってきます。これを「暗順応」といいます。
逆に、暗いところから急に明るいところに出たときも、まぶしくて一瞬何も見えない状態となり、
やがて見えるようになります。これを「明順応」といいますが、明順応より暗順応のほうが時間がかかります。
つまり、暗さに慣れるほうが時間がかかるわけですから、昼間に暗いトンネルに入るときなどは十分に注意しましょう。