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安全運転のポイント
- 販売営業 水島
2024.11.01
運転行動は、認知・判断・操作の繰り返しによって成り立っていると言われています。
認知の段階で最も重要な働きをするのが目です。目で見ることによって、運転に必要な情報の大半を得ています。
そのため運転免許更新時には、必ず視力検査が行われます。そこで、今回は視力や見ることの重要性について考えます。
〇 運転免許更新時における視力等の合格基準
運転免許更新時の視力検査の合格基準は、普通免許の場合「両眼で0.7以上、
かつ、一眼でそれぞれ0.3以上であること又は一眼の視力が0.3に満たない者もしくは
一眼が見えない者については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上であること」とされています。
また、「色彩識別能力」の検査もあり、「赤色、青色及び黄色の識別ができること」とされています。
〇 運転時は動体視力となる
車を運転するためには、一定以上の視力と色彩識別能力が必要ですが、
ここで留意したいのは、視力検査時の視力は、静止視力(静止した状態で測定される視力)であるということです。
車の運転は大半が動いている状態で行われるため、使われるのは静止視力ではなく、
動体視力(動きながら見るときや動いているものを見るときの視力)となります。
動体視力は静止視力よりも低下します。
しかも、動きが速くなるほど視力は低下していくため、
高速になるほど近くのものが特に見えにくくなり、危険を発見するのが遅れてしまうことや、
危険を見落としてしまうことが起こりやすくなります。
〇 視力はさまざまな要因によって低下する
夜間など暗い場所での視力を夜間視力といいますが、夜間視力も静止視力より低下します。
また、昼間に暗いトンネルに入る時やトンネルから出る時のように、明るさが急に変わると、
一時的に視力が低下し、暗さや明るさに目が馴れて視力が回復するまでに時間がかかります。
暗さに馴れるのを「暗順応」、明るさに馴れるのを「明順応」といいますが、
「暗順応」のほうが「明順応」よりも時間がかかります。さらに対向車のヘッドライトに幻惑されたときも、
一時的に視力が低下します。このように視力は、動きや明るさなどの様々な要因によって低下しますので、
この点をしっかり頭に入れて、常にスピードを抑えた慎重な運転を心がけましょう。